スポーツドリンクとむし歯
健康的なイメージが強いスポーツ飲料……。大人には効果的かもしれませんが、乳幼児に与えるときには、注意が必要です。
●続けて飲んでいると、エナメル質が溶ける
スポーツ飲料は、運動後の糖類・水分補給に適している飲み物かもしれませんが、乳幼児や重症心身障がい者に過剰にタラタラ飲ませた場合、むし歯になる確率が高くなるといわれています。
その理由は、むし歯は口腔内環境のpHが5.7以下の酸性度が強くなると歯の表面(エナメル質)に酸が付着し、脱灰(エナメル質を溶かす作用)現象がみられます。
したがって、スポーツ飲料を継続的に飲み続けているとむし歯の始まりの脱灰現象が起きてきます。
しかし間食をしない人では、食物を摂取した際にpH値が下がり酸性度が上がりますが、口の中の唾液の中和作用により酸の付着が弱められます。休む間もなく糖分を摂り続けていると、唾液中のpHが酸性に傾き、中性に戻る能力を失います。