口臭の原因は舌苔かも
舌苔とは…
舌の表面にこびりついている白っぽい苔のようなものの正体…それは「舌苔」と呼ばれている細菌や口内の代謝物の塊。
舌苔の症状とは…
舌苔は口臭を引き起こしてしまう原因になるものではありますが、実は誰の舌の表面にも付着しているものなんです。通常の量の舌苔が口臭に影響を与えないのに対し、口内環境が悪化することで舌苔の量が異常に増加してしまった場合、きつい口臭を発生させてしまいます。「舌苔が異常に増加している状態」とは、以下の特徴がみられますので参考にしてくださいね。
・ 舌の表面の色が全体的に濃い色をしている
・舌の表面に色が濃い凹凸のある物質がある
・舌のピンク色が隠れてしまうくらいの量がこびりついている
舌苔が異常に増加すると、ひどい口臭だけでなく「味覚を感じにくくなる」なんて症状も現れやすくなる傾向が。
原因は…
舌苔ができる一番大きな原因としては「口内を不衛生な状態にすること」が挙げられます。というのも、舌苔の正体とは「細菌の死骸」や「口内の代謝物」「食べカス」といったものなので、口内環境が不衛生になればなるほど舌苔は増えていってしまうからです。
不十分な歯磨き
舌の運動機能の低下
唾液分泌量が足りない
また、口呼吸で乾燥した口内には汚れがこびりつきやすくなるため舌苔もどんどん増加してしまいますし、舌の運動機能が低下してしまう睡眠中は舌苔が増えてしまいやすいです。朝起きたときに口臭がきついと感じるのは、このためだったんですね!
正しい舌ブラシの使い方
「舌ブラシ」と一言でいっても、「ブラシタイプ」「ヘラタイプ」「スポンジタイプ」といった様々な種類のものがあります。それぞれの種類によって特性は異なりますが、「ヘラタイプ」「ブラシタイプ」のものは一般的にみても舌苔の除去力が高いようです。
効果的な舌ブラシの使用方法
鏡に舌を映し出し、舌苔の位置を確認する。
奥の方に舌ブラシをそっと置く(おえっとならない程度に)。
奥から手前に優しくブラシを引き、舌苔を除去する。
舌ブラシに付いた舌苔を水で洗い流し、除去を2~3回繰り返す。
使用後の舌ブラシはきれいに洗って乾燥させる。
舌苔除去がうまくできたかどうかの確認は、舌の色で判断するようにしましょう。
舌がきれいなピンク色になった。
舌苔は付いているが、薄白い色になった。
上記のように「舌本来のピンク色」が感じられれば舌苔の除去は完了です!
舌ブラシの使用頻度としては、多くても「1日に1回」程度に留めるようにして、舌の組織に刺激を与えすぎないようにするのがポイント。また、舌ブラシを使用する最も効果的な時間帯は「朝、起床してすぐ」です。
起床後は日中よりも口の中がべたつきやすく口臭もきつくなってしまいがちですが、これは寝ている間に「唾液分泌量低下」や「舌の運動機能低下」が原因で口内が乾燥し、舌苔が増えていることで引き起こされている症状なんです。朝起きてすぐに歯磨きと舌ブラシを行えば、一晩かけてためられた舌苔もスッキリきれいに除去できますよ♪舌ブラシは基本的に繰り返し使用することが可能ですが、よく洗って乾燥させないと「細菌が繁殖・増殖」してしまう可能性があるため、できれば使い捨てか短期間での使用が望ましいでしょう。